霊魂の実在を示す証拠の数々
どんな伝承か
霊魂はあるのかという大問題に、講演者は一度や二度の心霊実験で結論を出すのは早計だと戒める。物質科学の成果も合わせ、動かぬ事実だけを根拠に推理すべきだという。近代物理学がエーテル波動の原則を明らかにしたことで手がかりが得られた。宇宙は無限の階段をなす波動から成るが、人の五感が捉えられるのはそのごく一部にすぎない。生きた人間の側からは、肉体は短期間で入れ替わるのに個性は生涯変わらないこと、体から三層の光が放たれること、死の瞬間に体重が二オンスほど減ることを挙げ、霊媒を通じた資料からは、物質化した死者の指紋、自動書記に現れる生前の筆跡、乾板に写る死者の姿などを示した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊縦横談(浅野和三郎・心霊縦横談 第一輯)
『心霊縦横談』は、浅野和三郎が心霊研究の立場から書いた論説と講演を集めた論集である。大正十五年二月の日付をもつ論説や、昭和三年の大連、昭和五年の大阪での講演記録を収め、科学と心霊現象、宗教と科学、予言の事実と理論、信仰の自由などを論じ、類似宗教の流行や禅僧の言説、ラジオの「朝の修養」の題材選びへの批判にも及ぶ。長めの論説・講演に短い時評を続けて並べ、一部の篇の末尾に日付と講演の場所を記す。