許された五人が眷属を連れ帰ると言って背を向けると
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どんな伝承か
赦免された五人の狸は、十間ほど歩いて地に蹲り、両手を後ろに回して何かを背負う恰好で『眷属どもを残らず連れて行く、早く来い』と叫んだ。すると境内に座っていた男女の狂乱者が、一人ずつ両手を広げ、飛鳥のように五人の背中へ飛びついた。五人はそれを順々に背負う真似をし、『これで眷属は全部済んだ』と言うや、非常な勢いで駆け出し、岩だらけの道を駿馬のごとく突進した。岩原口の境の御番所前まで達すると、たちまち仰向けに倒れて悶絶したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
二つの怪奇な心霊現象(浅野和三郎・大正時代(1920年代))
本書は浅野和三郎による二つの重要な心霊現象の記録である。第一は江戸末期の高知県岩原村で発生した古狸と犬神による集団憑依事件で、村民六十四人が昼間に狂乱状態に陥った。神職の祈禱や官吏の対処も一時的な効果に留まった。第二は大正時代の横森家に関わる複雑な因縁譚で、明治23年に盗まれた武田信玄の不動明王掛軸が36年後に神懸りによって発見される。
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大豊町の伝承
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