宇都宮の大火を予言した長尾郁子
どんな伝承か
長尾郁子の夫与吉は、判事の職を退いたのち宇都宮で弁護士を開いていた。そのころ郁子の胸に、近いうちに大きな火事が起きるという思いが浮かび、家族にも話して用心するよう言っていた。ほどなく近所のホテルから火が出て大火となり、長尾の一家も家を焼かれてしまった。この予言が当たってから、郁子はさまざまな事を言い当てるようになり、本人はそれを信仰のおかげだと語っていたという。のちに透視と念写で知られる郁子にとって、この火事が力の現れるきっかけになったとされる。
原典より
この火災の前、郁子は遠からず大火災のあることが胸に浮び家族にも話し注意をしていた。—— 新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年))
『新心霊科学事典――人類の本史のために』は、田中千代松が一九八四年に編んだ心霊科学の事典である。十九世紀半ばのハイズヴィル事件に始まるスピリチュアリズムと心霊研究・超心理学の用語、国内外の研究者・霊媒・研究団体を、多くの寄稿者の執筆による項目で解説する。巻頭の論説「人類の将来」、五十音順の「現象編」と「人物・組織編」、巻末の「総括と展望」とあとがきから成る。