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不動を奪った監物邸に続く天変地異

所在地高知県土佐市戸波(監物邸)
年代正徳年間
登場山内監物、村人
出典日本の怪談(二)

どんな伝承か

山内監物は積善寺の薬師堂から不動の木像を持ち帰り、己の邸の門の脇に台を作って据えた。その日は晴れて夕方の空に星が一面に出ていたのに、飯にかかる頃から急に大きな雷鳴が始まり、蒼白い電光が雨戸の隙間から射し込んだ。雷雨は一時ほどで止んだが、翌日村の者は、雷の最中に監物の邸の上あたりから火の団が四方八方へ飛び散ったと語り合った。三日ほどすると、地の底とも谷とも空とも知れぬどうどうという音が朝から夜まで鳴り続いた。その翌日には旋風が百姓屋の物置小屋を捲きあげて春日川の川中へ落とし、牛を大根畑へ叩きつけた。四五日後には暴風雨で山崩れが起き、三軒の農家が埋まった。村では戸波の寺から不動を持ってきた祟りだと噂したが、監物は冷笑した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ)

『日本の怪談(二)』は、田中貢太郎が著した怪談・奇談の短編集である。著者の郷里である土佐の高岡郡や長岡郡の山村の話を多く含み、越中の放生津や立山、利根川の河口、館林の城下、江戸の碑文谷などを舞台に、蟹や蛇の怪、鮭の祟り、山姑、亡者宿、切支丹の処刑にまつわる怪異を物語の形で書く。「蟹の怪」から「鶏物語」まで二十八篇を収め、友人から聞いた話として語る篇もある。

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祟り火の玉怪音旋風天変地異不動雷鳴

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