三田光一 二週間後の再念写一致
どんな伝承か
京都の木子某氏の邸宅で三田光一が念写した児島高徳の肖像には、桜の樹が描かれていなかった。桜入りのものを望まれた三田は、その後二週間を経て再び念写を試みた。すると時日を隔てたにもかかわらず、新たに現れた肖像は、まるで同一の原板から焼き付けた印画のように、前回の像と寸分違わず精密に一致していたという。この一致は、一度創造された念の相はいつまでも存続するという説の証左とされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。