局所感光の念写実験
どんな伝承か
福来友吉は、乾板の感光が物理的な光線によるものではなく、霊媒の精神の念波によるものであるなら、たとえば四枚の写真乾板を並べ、指定した一枚だけに感光させることもできるはずだと考えた。すなわち局所感光である。福来はこの実験に成功した。当時の有力紙である朝日・報知・万朝報などは、こぞって特派員を丸亀に派遣し、福来らの実験結果を報道した。世間には賛否両論が渦巻き、とりわけ物理学者の間には、物理法則に反するとして動揺と反発の声が起こったのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。