座敷牢に入れられた透視の少年
どんな伝承か
三田光一は明治十八年に宮城県の気仙沼町に生まれた。子どものころから超能力を現わし、母親が隠していた菓子などすぐに捜し出してしまうので母を困らせたという。それだけでなく「この間の火事は誰それの放火したもの」「あの人のものを盗んだのは誰それ」と言い出し、半信半疑で警察が調べるとそのとおりであった。子どもゆえに予知や透視で善いことと悪いことの区別がつかず、無差別に力を発揮するので、町の人たちは恐怖して弱りきり、母親に頼み込んで少年を座敷牢に閉じこめてもらったという。やがて奉公に出されたが二年ほどで飛び出し、行商人になったり、ニセ外人の旅回りの奇術師の一座に加わったりして放浪を続けた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・大正~昭和初期(推定1920年代~1930年代))
御船千鶴子の透視能力(心霊と神秘世界)/催眠術と透視・念写/千里眼事件と心霊実験/神秘世界の探究/福来友吉の超能力研究