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家業をやめよと頼んだ立教の神宣

所在地岡山県浅口市金光町大谷
年代安政六年十月二十一日
登場川手文治郎
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

安政六年十月二十一日、備中大谷で農業のかたわら神の道を説いていた川手文治郎に神命が降った。神は、参拝者が次々と訪れて農業も取次も互いに差し支えると述べ、「なんと、家業をやめてくれぬか」と相談を持ちかけた。四十二の年に医者も手を離した病を助けたのは神であるから、そのとき死んだと思うて欲を離れ、天地金乃神を助けて難儀な氏子を取次ぎ助けてくれという。文治郎は直ちに「おおせどおり、家業やめて御前あいつとめ、つかまつります」と奉答したと伝わる。これを金光教では立教の神宣という。

原典より

それは安政六年十月二十一日(一八五九、教祖四十六歳)のことだそうだが、今まで農業に従事する傍ら、神の道を説いていた教祖に対して、次ぎの神命が降ったというのである。—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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