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妖怪との取引を破って失った家

所在地山形県山形市
登場高橋敏弘、調査・執筆者
出典怪異雑考-妖怪住宅の実体

どんな伝承か

高橋敏弘が山形の妖怪住宅を歩いて調べた報告の一節。山形市に、妖怪と取引をした男がいたという。大金持ちにしてもらう代わりに自宅へ妖怪を住まわせてよいと約束したところ、その後の男は大きく成功した。ところが男は約束を破り、妖怪を追い出しにかかる。怒った妖怪は与えた幸運を取り上げてしまい、男は元の貧乏に戻った。家までも妖怪のものになったのは言うまでもないと結ばれている。高橋は同じ報告の冒頭で、山形では幽霊と妖怪が取り違えられたまま噂だけが広まりやすいと注意している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪異雑考-妖怪住宅の実体(高橋敏弘・西郊民俗・1991年(平成3年))

『怪異雑考-妖怪住宅の実体』は、高橋敏弘が西郊民俗談話会の発行した『西郊民俗』第百三十七号(平成三年十二月)に寄せた小論である。妖怪が住むと噂される山形市の家を著者が歩いて調べた話を中心に、幽霊屋敷と妖怪住宅の違い、妖怪に家を取られた男、妖怪が呼ぶ屋敷、家賃を払った妖怪の話を記す。四つの節と注からなり、大正末期の話は東俊助の『山形奇異実録』を典拠に挙げ、今も家に残る通い帳にも触れている。

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