小蛇を祭って富んだ比田村の須藤家
どんな伝承か
持ちの家が生まれる第二の型、つまり神や神使の動物を屋敷に祭ったために持ちの家とされた例として、筆者は比田村の須藤家を挙げる。『比田村史』によると、須藤家は寛文十一年に小蛇を祭ったところ家が富み栄えたという。筆者は、こうした屋敷神を祭る家は、詐巫の狐持ちとはまったく異なるものだと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)
『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。