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教壇で筋を問われる安来の高校教師

所在地島根県安来市
年代現代(調査当時)
登場TJ先生、高校教師
出典日本の憑きもの

どんな伝承か

島根県安来市のT部落で聞き取りに応じたTJ氏は、農業のかたわら高校で教壇に立っていた。この家はずっと『シロ』、つまり筋ではない側とされてきた家である。ところが学校では、何気なく口にした言葉が、お前はキツネモチだと当てこすられたのだと生徒に受け取られ、後から抗議されることがある。なぜ筋の違いなどというものがあるのかと、わざわざ尋ねに来る生徒もいた。そのたびに考えさせられる、と教師は語った。憑きもの筋の観念が、戦後の学校のなかにまで残っていたことを示す証言である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの(吉田禎吾・民俗・憑きもの研究・1972年(昭和47年))

『日本の憑きもの』は、吉田禎吾が一九七二年に著した人類学の研究書である。キツネ・イヌガミ・オサキなどの憑きもの信仰と、それを家筋で伝える憑きもの筋を、島根・高知・大分などの村での調査事例と古記録をもとに取り上げ、アフリカやヨーロッパの邪術・妖術と比べて論じる。三章立てで、憑きものの正体と特色、憑きもの筋の形成と伝播、憑きものが村落社会で果たす働きを順に述べ、注とあとがきを付ける。

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