村境に現れる石井町の首切れ馬
どんな伝承か
徳島県石井町には首切れ馬が出るという伝承がある。佐々木(2011)は、首切れ馬が現れたとされる場所を地籍図の上に一つずつ落としていき、それが村と村の境や小字の境目に集まっていることを示した。怪異の出る場所が集落の境界と重なる例として紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み(鈴木晃志郎・于燕楠・E-journal GEO・2020年(令和2年))
『怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み』は、鈴木晃志郎と于燕楠が著し、二〇二〇年の『E-journal GEO』第十五巻第一号に載った調査報告である。明治末と大正初めの富山県の新聞連載怪談を再編した『越中怪談紀行』と、二〇一八年にネットで集めた富山県内の怪異譚とを比べ、怪異の類型と出没地の分布が約百年でどう変わったかを統計とGISで分析する。研究目的、研究の展望、研究方法、結果と考察の四章とおわりに、注と文献表から成る。