講義を聴いて下がった事務局長の血圧
どんな伝承か
投薬も外科手術も必要としない心霊治療の例として、巽直道が主宰する新精神学会が挙げられる。変わった術を用いるわけでも特異な療法があるわけでもなく、ただ巽の講話を聞くだけでよいという。日本海員掖済会兵庫県支部の事務局長丸本豊人は、永年の高血圧からついに心臓弁膜症となり、動悸や息切れ、めまい、耳鳴りに苦しみ、突然心臓部に激痛を感じて顔面蒼白となり冷汗をかいて苦悶した。掖済会病院の院長室の隣室に事務所を持ち、定期的に血圧を測り薬も欠かさなかったが治らない。聖書も仏典も頼ったが精神の安静は保てず、会員の赤崎寅茂に必ず治ると強く誘われて学会の門をくぐることになった。
原典より
* 物品引き寄せの秘法* だれでもできる「てのひら療法」* ある尼僧の超能力* 「比婆山の怪獣」の正体—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。