技術者巽直道が開いた祈りの治療
どんな伝承か
新精神学会を主宰する巽直道は、根っからの宗教家ではない。早稲田大学理工学部の電気学科を卒業し、神戸の出身で川崎航空機に入社して終戦まで勤めた。軍需工場ゆえ全員解雇となり、親譲りの不動産の売り食いやアミノ酸醤油の製造販売などさまざまな稼業に手を出したが、昭和二十七年に満五十歳を迎えてふと虚しくなった。人生に意義あることを何もしていないと痛感したのである。長女を六歳で失ったうえ愛妻も亡くすという不幸に遭い、宗教や霊に関心が向いた。死とは何か、霊魂は存在するのかという疑問から超心理の記述を読破し、般若心経の研究が始まる。孔版に刷って配るうち人が集まり、新精神学会となった。
原典より
ここで、巽直道氏について紹介しておかなくてはなるまい。—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。