トップ > 東京都の伝承 > 中央区

浜町の箱屋殺しと花井お梅

所在地東京都中央区
年代伝承(口承)
登場花井お梅、峰吉、木下哲三郎、箱屋を殺した柳橋の芸者、殺された箱屋、事件を裁いた判事
出典私の心霊術

どんな伝承か

明治のころ、柳橋の芸者花井お梅が箱屋の峰吉を殺す事件があり、のちに新内の『酔月情話』に語られた。その現場は、隅田川の岸に細川家の屋敷の黒塀が長く続いていた浜町のあたりだという。お梅は死刑を免れ、何年かして出獄すると、寄席の高座で自分の一件を講談のように語り、締めに唄をひとくさり歌っていた。著者が見たころのお梅は髪の薄くなった口うるさそうな老女で、話も作りごとが多く、少しも心を動かされなかった。この裁判を担ったのは熊本の戸崎出身の判事木下哲三郎で、のちに法学博士になった粋人であったという。

原典より

つまり柳橋の芸者が峰吉というハコヤをころしたはなしである。—— 私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

種別から探す

殺人事件

中央区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『私の心霊術』の伝承