トップ > 東京都の伝承 > 千代田区

二銭で覗いた地獄極楽のからくり

所在地東京都千代田区(靖国神社)
年代明治時代
登場長田幹彦、体験者・著者
出典私の心霊術

どんな伝承か

著者が子どものころ、靖国神社の祭礼には地獄極楽のぞきからくりという見世物が出ていた。テント張りの小屋で呼び込みが節をつけて客を招き、覗き眼鏡をのぞくと素朴な機械人形が不思議な世界を演じてみせる。見料はわずか二銭だった。いまの子どもなら吹き出してしまう代物だが、当時の子どもたちはそれで地獄を思い描き、情操の教育にもなったという。正塚の婆、閻魔、青鬼赤鬼、針の山に血の池地獄。死ねばこんな所へ行くのかと思うと落ち着かず、賽の河原で石を積む子どもたちの姿が悲しくてならなかったと著者は振り返る。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

種別から探す

からくり地蔵尊賽の河原見世物

千代田区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『私の心霊術』の伝承