建物が飛ぶような白い葉巻形の物体
どんな伝承か
昭和三十三年十二月十五日の午後零時四十七分ごろ、栃木県黒磯市百村の主婦、相馬美保子さんは、東の空高くを南東から北の那須山のほうへ、プロペラ機ほどの速さで進む白い葉巻形の物体を五十秒ほど見た。急いで家に帰って夫に知らせ、カメラを持って出たときには、もう見当たらなかった。物体の中ほどには横に沿ってぼんやりした模様があり、両端は直角に断ち切ったようで、建物が空を飛んでいるようだったという。戦時中に飛行機工場で働いていたので航空機は見慣れている、と相馬さんは語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。