高取山より低く滑った長円形の光
どんな伝承か
昭和三十八年九月十八日の夕暮れ、川西学園の校庭で野球の練習をしていた今西広幸君(十七歳)が、北にそびえる高取山の頂よりずっと低いところを、西から東へ滑るように進む長円形の光り物を一分ほど見た。あまりにまぶしく、はっきりした形は分からなかったという。色は蠟燭の炎に似ており、氷の上を小石が走るようななめらかな速い動きで、遠ざかるにつれて光を失い、山陰へ消えた。音はまったくせず、大きさは数十メートル先の人の頭ほどに見えた。当夜は快晴で月が出ていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。