十六分も燃え続けた尾をもつ大火球
どんな伝承か
昭和四十六年十一月二十三日の夕方五時二十一分、高梁市南町で空を捜していた備北天文観測会の西平強君ら三人が、南よりやや東、仰角二五度のあたりに妙な光を見つけた。双眼鏡と二台の望遠鏡で追ったが、尾が見えたのは二人で、西平君だけは尾を認めなかった。形については三人の見方が一致し、頭の部分が明るかったという。明るさは金星よりわずかに暗いマイナス二等で、十六分二十四秒ものあいだ見え続け、その間に高度は五度下がった。同会はこれを長く飛んだ大火球と結論している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。