湾内に着水して海上を進んだ白い光
どんな伝承か
昭和四十二年七月ごろのある夜、広島県安芸郡江田島町(現・江田島市)の海上自衛隊第一術科学校で、甲板掃除の焼却作業が終わり巡検を待っていた数人の学生が、午後九時四十五分ごろ、海を隔てた向かいの西能美島にある宇根山の方から、丸い白色の物体がゆっくりと音もなく湾内に着水するのを目撃した。物体は着水後に光が消え失せたが、なお見つめていると、そこから約百メートル離れたところから光りながら、毎時約十キロの速度で北西の方へ進んで行った。目撃時間は一分間ほど、色は着水後も白色で、光体の実直径は約一メートルほどであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。