新地の半玉の自殺
どんな伝承か
久喜の花柳界の新地は四、五軒あり、ケンカ祭りの後の一晩は特に賑わって遊ばれたという。昭和十年頃、ある半玉(芸者見習い)が踊りがあまりに辛いことを苦にして自殺したという哀話が、中央地区の年配の語り手によって伝えられている。同じ聞き取りには五領橋のオイハギや熊野神社合祀にまつわる話など、久喜の世間話が数多く収められている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
久喜市史 民俗編――伝説・世間話(久喜市(編)・久喜市史)
『久喜市史 民俗編――伝説・世間話』は、久喜市が編んだ市史の民俗編から、伝説・世間話などの節を収めたものである。市域の話者から聞いた御陣山や吉羽の天神様の大蛇などの伝説、狐に化かされた話や天狗の話、明治四十三年と昭和二十二年の大水の話を、話者の地区と頭文字を添えて載せる。世間話は動物・妖怪・化物、社寺・小祠等、事件・事象、その他に分け、続く民俗知識と土地の話では俗信や地区ごとの地名の由来を記す。