諏訪下社の二歳児参りと放生のドジョウ
どんな伝承か
長野県の諏訪神社の下社では、八月二十七日に二歳児参りが行われる。祈願料を納めて神官の祈禱を受けると、ススキで作った穂守りやお札、腹掛けの肌守り、紋入りの菓子が授けられる。さらに放生魚のドジョウをいただいて近くの小川に放してやると、子が丈夫に育つといわれている。著者は福島県北塩原村の薬師如来への二歳児参りと並べて、幼い子の無病息災を祈る母親たちの習俗として紹介している。
原典より
祈願料を納めると、神官のご祈禱のあと、ススキで作った穂守り、お札、肌守り(腹がけ)と、ご紋菓がちょうだいでき、さらに放生魚のドジョウを頂いて近くの小川に放してやると愛児は丈夫に育つというしだい。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。