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青ヶ島のタヤ隔離習俗

所在地東京都青ヶ島村
年代昭和29年冬(学術調査)
登場産婦、生理中の女性、安養寺、青ヶ島のタヤ習俗を報じた毎日新聞記者
出典現代の迷信

どんな伝承か

都心から三六〇キロも離れた青ヶ島には、血を忌む古い習俗が残っていた。学術調査団の報告によれば、生理中の女性や産婦を別の小屋に隔て、家族と炊事も食事も別にするタビ(他火)の慣行が、伊豆七島の他の島ですたれたあとも根強く続いていた。大正末期までは二つの部落にそれぞれ共有のタヒヤがあり、産婦と生理中の者が共に入った。その後はタヤと呼ぶ板囲いの一室を産婦が使い、生理中の者には母屋から離れた一戸建てのタビヤがあてがわれた。若い人はほとんど使わず、三十歳以上の者が使うという。母親がタビに入ると炊事は子供の役になり、遅刻する生徒が多いと中学の教師がこぼしていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))

『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。

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