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畠山家の物を投げる座敷童子

所在地岩手県紫波郡紫波町佐比内
年代大正七年頃まで
登場祖母、畠山厳、近親の獣医、家の主人
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

紫波郡佐比内村の山の中に畠山厳という旧家がある。有福な暮らしの家で、昔からザシキワラシがいるとの言い伝えがあった。出る場所は定まっていないが、夜に床の間の前で寝ると必ずうなされたり、くすぐられて笑わされたりする。ある時この家の祖母が仏壇の前でザシキワラシを見たが、顔が赤く猿のようであったという。繋いだ馬を解き放ったり、天井から茶碗や椀を投げ落としたり、庖丁が飛んで来たり、雨の日に戸締りをしていたのに庭の石を家の中に投げ込んだりしたこともある。そんな事があってから、その家は間もなく焼けた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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