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帳面を調べる座敷童子と長者の没落

所在地青森県上北郡野辺地町
年代正徳の頃
登場田中清左衛門、家の者、長者
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

正徳のころ、陸奥上北郡野辺地町に田中清左衛門という近郷唯一の長者があった。家運が傾きかけたある夜、奥座敷でザシキワラシが帳面を調べているのを見た者があったという。それからは面白からぬことばかりが続いたが、主人の豪奢な振る舞いは少しも止まなかった。持船が三艘難破したと報せがあってもなお三味太鼓で遊興三昧をしていると、引き続いて十何艘も破船し、いよいよ悲運に陥ったと伝える。口碑では、この長者は子供に小判へ穴をあけたがらがらを作って持たせたともいう。そのザシキワラシは極めて小さく、散切頭の男の児であったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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座敷童子帳面長者散切頭

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