山梨の木に化けた大入道
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どんな伝承か
或る山寺で、和尚が檀家回りに出て留守のたびに大入道が現れ、小僧に摺鉢を出させてそこへ糞をひり、これを食えと言った。恐る恐る食べてみると梨の味がしてうまかった。小僧が和尚に告げると、次は跡をつけて印を付けて来いと言いつけられた。大入道は寺の後ろの山に入って消え、そこには大きな山梨の木があって、根元には小僧の食べた梨の種が散らばっていた。翌日、村の若者たちを大勢連れて根元を掘り起こすと、中から大きな蛇がとぐろを巻いて出た。若者たちが蛇を叩き殺し、山梨の木も切り倒すと、化物は出なくなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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