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鼻曲り地蔵の由来

所在地岩手県奥州市水沢黒石町(正法寺)
年代
登場ヒタチカイドウ、仙人
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

黒石村の正法寺の境内に、鼻曲り地蔵という石地蔵がある。口碑によれば、昔、源義朝の臣でヒタチカイドウという者が黒石付近の山に入って仙人の生活をしていた。あまり退屈になると山を出て正法寺に参り、住職と四方山の話をするのを楽しみにしていたが、決して自分の素性は明かさなかった。ところが境内の石地蔵がそれを知っていて、ひそかに住職に密告した。ある夜、住職がそれを口にしてヒタチの鼻を明かした。ヒタチは不審に思いながら寺を出ると、門前の石地蔵が妙にきまり悪そうな顔をしたので察し、素性を喋ったのはお前だなと、いきなり鼻をひん捻じ曲げた。それが今もそのままだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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