枕藁を抱く座産と二十一日の血忌み
どんな伝承か
佐倉市の旧村では、昔のお産は座産といい、藁を二十一把束ねた大束を枕藁として布で包み、これに寄りかかって座ったまま産んだという。村にはとりあげ婆という産の補助をする女がいて、産婦を後ろから抱えるようにして助けた。産後二十一日は血忌みといって、外に出ることも髪を洗うこともできず、日や月の光に当たることさえ避けねばならなかった。どうしても必要なときは、被り物をして光を避けたと語り伝えられている。
原典より
昔のお産は座産といって藁を二一把たばねた大束を枕藁といって布で包みこれを抱え込むように寄りかかって座って後に産んだという、…—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。