妊娠中に火事を見ると赤痣の子ができる
どんな伝承か
佐倉市の旧村では、妊婦が避けるべきさまざまな禁忌が伝えられていたという。妊娠中に火事を見ると赤い痣のある子ができ、水鶏の卵を取るとお産が重くなるといわれた。空かますに座ると口の大きな子が生まれるとして座らず、やむを得ぬときは中に木の葉を入れた。兎を食べると兎唇の子が生まれるとして産婦は口にしなかった。また妊婦は葬式に加わらず、迷いのある霊は最も弱い命に入り込むとして、何かと心が配られていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。