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咳で追手に見つかった姫を祀る祠

所在地千葉県佐倉市土浮(おわば様)
年代不明
登場皇族の姫と恋の相手の男
出典佐倉市史 民俗編――伝説・怪異

どんな伝承か

土浮には風邪の神として祀られる「おわば様」がある。おわばが何を意味するのかは分からないが、土浮では皇族の姫のことだと言い伝えられている。姫はある男を好きになったものの、身分が違うため添うことを許されず、意を決して男を連れ東国へ落ちのびた。この地までたどり着いて山の草むらに身を潜めていたが、思わず咳をしてしまい、その声で追手に見つかって二人はその場で殺されたという。村人は哀れに思い、そこへ小祠を建てて二人を風邪の神として祀った。臼井の「おたつさま」が咳の神になったのに対し、おわば様は咳ではなく風邪の神となり、村人は風邪をひくと茶と麦こがしを持って参ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)

『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。

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