けが人が続いて埋められただんじり
どんな伝承か
乙原の氏神天満宮の祭礼に「だんじり」を出して祭りの気分を盛り上げることとなり、だんじりを新調した。ところが、だんじりを出す度に怪我人が出て困った村人は、神意にそぐわないのであろうと、社地の某所に埋めたと伝える。いつの頃か、心当りの場所を数箇所掘り起してみたが、遂に発見されなかった。一説には、だんじりは当初から無かったのであり、他村のだんじりを見た一種の羨望と卑下から、だんじりのない事を正当化するために作られた話であろうともいう。
原典より
ところが「だんじり」を出す度に怪我人が出て困った村人は「神意にそぐわないのであろう」と、社地の某所に埋めたと伝え、いつの頃か、心当りの場所を数箇所掘り起してみたが、遂に発見されなかった。—— 兵庫県民俗調査報告8――伝説(兵庫県(編)・兵庫県民俗調査報告) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
兵庫県民俗調査報告8――伝説(兵庫県(編)・兵庫県民俗調査報告)
『兵庫県民俗調査報告8――伝説』は、兵庫県の民俗調査報告の一冊のうち、第10章「口頭伝承」を収めたものである。三田市の乙原・小野・尼寺・青野・末の各地区を対象に、集落の発祥や神社、廃寺、城跡にまつわる伝説、天狗に導かれたという松住大権現、狐狸の怪、狼の話などを、聞き書きと『門野氏郷土物語』などの郷土の記録から記す。伝説のあとに昔話とわらべ歌を続け、わらべ歌は地元の中学校生徒会の協力で集めた尻とり歌や羽根つき歌を載せる。