狐に化かされそうな時の対処
どんな伝承か
坂城町に伝わる俗信より。狐に化かされそうなときは、狐の出そうな場所へ油揚げを置いておくとよいとされた(北地区)。また、化かされそうだと感じたときは煙草を吸うなどして落ち着きを取り戻し、静かに夜が明けるのを待つとよいという。狐に取り憑かれた人があれば、部屋に閉じ込めて南天をいぶすと正気に返るといい、祈禱師に頼んで狐を降ろしてもらうこともあった(鼠宿地区)。
原典より
また、狐につかれた人があった時は、部屋の中に閉じこめて南天をいぶすと正気にかえるという。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。