湯の神が宿る卵形の霊石
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どんな伝承か
立根町の川原橋を渡って細い道を行くと、沢と呼ばれる旧家がある。昔この家の主婦が春のよもぎ摘みに立根川を上の方へのぼると、川の中に何かピカピカ光るものが見えた。恐る恐る拾ってみると、卵の形をしたつるつるすべる石であった。持ち帰った石を主人が煙草入れの根付にしようと錐で揉んだが、いくら力を入れても通らない。不思議な石だと近所の巫女に見てもらうと、石は自分は湯の神の化身で三千年前に天降ったものだ、この家の真西を掘れば水が湧き、沸かして浴びれば病に効くと告げ、刃物で身を揉んだことを強く叱ったという。翌日掘るとまことに水が湧き、沢の湯と呼ばれて近隣に知られた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史・自治体史(民俗))
『大船渡市史 第4巻(民俗編)』一節所収の伝説。岩手県大船渡市の木石・山・坂洞穴塚・水部・長者旧家・社寺・地名の伝説を採録する。
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大船渡市の伝承
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