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小石を借りて病を撫でる徳本の墓

所在地長野県岡谷市(尼堂)
年代伝承(口承)
登場甲斐徳本、寛永七年に没した名医・墓の主
出典迷信の研究

どんな伝承か

信濃の下諏訪の近く、東堀村の尼堂に、寛永七年に百歳あまりで世を去った名医甲斐の徳本の墓がある。病に苦しむ人は墓のそばの小石を一つ持ち帰って痛むところを撫でたり、煎じてその湯を飲んだりするとききめがあるという。ききめがあれば小石を倍にして返し納める。

原典より

疾病に悩むもの、墓辺の小石一顆を取り来りて痛処を撫で、或は水煎してその湯を服すれば効験があるといふ。—— 迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・1932年(昭和7年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・1932年(昭和7年))

『迷信の研究』は、富士川游が東京の中山文化研究所で監修し、昭和七年二月の緒言を付して世に出した迷信の解説書である。迷信を思考の錯誤ととらえ、その発生の由来を説いたうえで、身体・精神・疾病・妊娠と出産・育児・禁厭・相法・卜占・天文と暦・犯罪・宗教の欄ごとに迷信の事例を挙げ、科学的な説明を加える。同研究所の展覧会に使った説明のポスターをもとに簡潔にまとめ、巻末の奥書に参照した独逸と日本の文献を掲げる。

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