(一〇)お染風除けの迷信
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どんな伝承か
大正七年に流行した感冒が「お染風」と呼ばれるようになると、大阪の家庭では「久松ろす」と書いて貼り出すという奇妙な風習が生まれた。これは歌舞伎の相思相愛のカップル・久松とお染の登場人物関係に基づき、久松がいなければお染も入ってこないだろうという迷信的な考え方に基づくものであった。当時の庶民による奇抜な疫病除けの試みである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・昭和初期)
医学者・富士川游が監修した『迷信の研究』。迷信を医学史・民俗学・心理学の立場から体系的に分類・解説した大著で、二百数十項目にわたる。總體では迷信の定義・歴史・階段・根本(原始的宇宙観)・暗示・妄想・科学との関係・心理(錯視現象)・光明面(フレーザー)を論じる。身體では人体十二宮・七曜・五行配当、厄歳とその俗説、相生相尅・男女相性・有卦、女が夫を殺すとされる丙午の迷信と天明・弘化のさとし書を扱う。
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大阪市の伝承
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