名馬磨墨が振り落とした荷取石
どんな伝承か
弘法池の南およそ一丁のところに、荷取石と呼ばれる場所があった。昔、梶原源太が丹生の牧から出た名馬磨墨の力を試そうと、この石を一つ馬に着けたところ、馬は何かに驚いて駆け出し、字竹乗沢の水田の中に石を落とした。その石は六個あったと伝えられている。名馬の産地としての丹生の牧と、石を落とした場所とを結びつけて語る伝説である。
原典より
弘法池の南約一丁の所に、荷取石という所があった。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)
『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。