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褌を洗われて消えたケンノ峰の沼

所在地群馬県富岡市丹生(ケンノ峰)
年代明治二年
登場—
出典富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話

どんな伝承か

大桁山の標高八百メートル近くにケンノ峰という場所があり、頂に一反歩ほどの沼があった。明治二年ごろには水がたまっており、村人は馬を引いて大桁へ草刈りに行くと、澄んだこの水を飲んだり鎌を研いだりした。明治五年、富岡製糸ができたころ、山口のある男が草刈りに来て鎌を研ぎ、下着から褌まで全部この水で洗って干し、乾いてから着て帰った。十日ほどして再び行くと、水は一滴も残っていなかった。沼にいた鮒は五百メートル下まで吹き飛んだといい、その場所をフナクボと呼ぶようになったと伝えられる。

原典より

大桁山の標高八百メートル近い所に、ケンノ峰という場所があり、天井に沼があった。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)

『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。

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