罪人を火あぶりにした諏訪平の赤い石
どんな伝承か
山口の諏訪平には塚があり、その脇で昔、罪人を火あぶりにしたと伝えられる。時代ははっきりしないが、甘楽橋の上手の河原が磔場で、今日は磔があるから見に来いと呼ばれて人々が見物に出かけたという話があり、それと同じころのことらしい。諏訪平の石は今も真っ赤で、火に焼けたように見え、崩れずに残っている。塚のすぐ上には十畳ほどの塚の部屋と呼ばれる穴があり、天明三年に浅間山が噴火して砂や火が降ったとき、人々がその中へ逃げ込んだという話も伝わる。
原典より
山口の諏訪平には塚があって、その塚の横で、昔悪いことをした人を火あぶりにしたといわれている。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)
『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。