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落石に果てた瞽女の母娘を弔うゴゼ森

所在地群馬県富岡市野上(ゴゼ森)
年代伝承
登場—
出典富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話

どんな伝承か

昔、越後から母と娘の瞽女が旅をしてきた。娘はたいそう母親思いで歌も上手く、行く先々の村で評判になり、一つの村に一週間ほど滞在するのが常だった。野上に来てからも評判がよく十二日も逗留したのち、次の村へ向かって野上を離れた。ある高い山にさしかかったとき二人は疲れて山陰の岩に腰を下ろし、娘は野の花を摘んでいたが、突然背後の岩が崩れて落ち、母親の頭に当たって深手を負わせた。娘が母を起こして村へ戻ろうとしたところ、再び大岩が崩れ落ち、二人とも命を落とした。物音に駆けつけた村人は遺体を岩の下から出して手厚く葬り、冥福を祈って杉を植えた。杉が育つにつれ、この森はいつしかゴゼ森と呼ばれるようになったという。

原典より

昔越後の国から母娘連れのゴゼが来た。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)

『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。

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