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小堀家稲荷の暇乞い

所在地京都府京都市中京区西ノ京小堀町
年代江戸期
登場小堀数馬
出典科学的教養

どんな伝承か

京都に住む上方郡代、小堀数馬の祖父の代のこと。ある日、三千石以上の格式ほどの供回りを連れた者が玄関に来て、長年世話になったが出世して他国へ行くので暇乞いに来たと言い置いて帰った。心当たりのない名で不審に思っていると、ある夜の夢に屋敷の鎮守の白狐が現れ、藤の森の指図で他国へ昇進することになったと告げ、疑うなら座敷の畳を清めておけと言った。翌朝畳を塩水で清めて待つと、白狐が一匹来て畳の上にしばらくうずくまり、やがて去った。家では神酒と赤飯を供えて祝ったという。

原典より

余りの事に不思議に思ひて、翌朝座敷の畳を塩水にて清め、数馬も右座敷に居たりければ、一ッの白狐来りて畳の上にあがり暫くうづくまり居しが、…—— 科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年))

『科学的教養』は、小泉丹が昭和二十三年に春秋社から刊行した、科学的なものの見方を説く評論である。精確さ・合理性・実証の面から科学的と非科学的の違いを論じ、河童の記録や呪いの効き目、『耳袋』の怪異談、狐憑き、幽霊・化物屋敷、人魂・鬼火・怪火を例に、日本人のものの考え方を検討する。昭和十七年に書いた前版を戦後に改稿したもので、序と起序に続く七章から成り、旧稿の終わりの二章を除いたと序に記す。

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