鉄と金色の牛の角が語る浮金の名
どんな伝承か
浮金の北山の地は、昔、鉱石を採掘して鉄を製したところといわれ、浮金という地名もそこから起こったと伝える。あたりにはいまもカナゴ石が散乱し、金ヶ岳という小山があり、当地の寺を金峰山月叟寺と号するのもそれに由来するという。また字下田の老婆が庭先で麦を搗いていると、一頭の牛が来て干してある麦を食べはじめた。老婆が怒って杵を投げつけると牛の角に当たって折れた。あまりに見事な角なので気味悪くなり川に投げ込んだところ、角は沈みもせず金色に輝きながら川面を流れていった。これが浮金の地名の起こりだともいう。
原典より
浮金の北山の地は、むかし鉱石を採掘して、鉄を製したところといわれている。—— 小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗))
『小野町史 民俗編』第九章所収の伝説。福島県田村郡小野町に伝わる口承を採録する。