宇佐八幡神、大仏造顕を託宣
どんな伝承か
続日本紀によれば、天平勝宝四年(七五二)八月、九州の宇佐の八幡神が、東大寺の大仏造顕への協力を託宣したという。同じころ、京師の巫覡の徒一七人が遠国へ流されている。古代には神が人にかかって神意を告げる託宣が国家的な大事にも関わっており、宇佐八幡神の託宣もその一つとして、律令国家の神仏をめぐる出来事の年表に記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人の霊魂観――鎮魂と禁欲の精神史(山折哲雄・山折哲雄・宗教学・1976年(昭和51年))
『日本人の霊魂観――鎮魂と禁欲の精神史』は、山折哲雄が一九七六年に著した日本の霊魂観をめぐる論考集である。和辻哲郎・津田左右吉・折口信夫・柳田国男らの霊魂論を検討したうえで、『日本霊異記』に見える遊離魂と殯、天皇霊と玉躰加持、憑霊と除祓、観想と鎮魂を論じる。『春秋』『季刊現代宗教』などに発表した論文を序章と四章にまとめ、巻末に物のけ現象の資料と憑霊年表を付す。