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長篠合戦を語る片目片足のおとら狐

所在地愛知県新城市長篠
年代不明
登場憑かれた病人
出典暮しの中の妖怪たち

どんな伝承か

人に憑く狐のうちもっとも有名なのが「おとら狐」で、愛知県の長篠を中心に南設楽郡・八名郡にわたって語り伝えられている。「長篠のおとら狐」「長篠の御城の狐」などと呼ばれ、多くは病人に憑くが、健康な人に憑くこともある。憑かれた者はその口を借りて長篠合戦の物語を語り、自分の身の上を述べる。櫓に上って合戦を見物していたとき流れ弾に当たって左の目を失い、のち信州犀川の岸で昼寝をしていて対岸の狩人に撃たれ、左足が不自由になったという。おとら狐の憑いた人は左の目から目やにを出し、左足の痛みを訴えるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・1986年(昭和61年))

『暮しの中の妖怪たち』は、岩井宏實が昭和六十一年に著した妖怪の概説書である。鬼・天狗・河童から山姥、産女、雪女、怪火、ザシキワラシ、化け猫、狐狸、幽霊まで、各地の伝承や古典・絵画に見える妖怪を一つずつ取り上げ、その姿と仕業を説く。第I章で個々の妖怪を紹介し、第II章で妖怪の性格、出現の空間と時、正体を論じ、巻末に著者が資料とした妖怪の本の一覧とあとがきを置く。

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