土台が石臼のいしす稲荷
どんな伝承か
安行慈林の稲荷木という所に祀られている稲荷社は、社殿の土台に石臼が据えられていることから石臼稲荷と呼ばれ、それがなまって「いしす稲荷」の名で通っている。土地では作物を守る作神さまとして信じられ、初午の日には大勢の参詣者が集まる。この日、近在の農家はどこもオコワを炊き、サンゴジュなどの葉を皿がわりに盛って供えるほか、甘酒や煮しめ、油揚げといった品も数多く奉納されるという。
原典より
安行慈林の稲荷木にある稲荷社で、社殿の土台石が石臼になっている。—— 川口市史 民俗編――伝説(川口市(編)・川口市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
川口市史 民俗編――伝説(川口市(編)・川口市史)
『川口市史 民俗編――伝説』は、川口市が編んだ市史民俗編のうち、第四章「伝説」を収めたものである。六兵塚や首塚などの塚、山・池沼・樹木にまつわる話、八百比丘尼の椿、神社・地蔵・観音・薬師の霊験、地名の由来、正月の餅を搗かない家例や蛇まつり、川口の鋳物の始まりなどを、地内の地名や家名とともに記す。自然伝説、信仰伝説、歴史伝説の三節に分け、節の中を塚・山・池沼などの項に立てる。