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稲荷の神庫に住みついた女

所在地東京都三鷹市下連雀
年代昭和二十年代
登場水原きくの、東村インターン、服部、著者、心霊研究会の霊媒
出典私の心霊術

どんな伝承か

霊媒服部をめぐる騒ぎのあと、会員の水原が急におかしくなり、自分に狐がついたと言って研究会で泣いたり狂ったりし始めた。著者は精神病学科のインターン東村と二人で、こっそり研究室に残ってもらって診断にかかる。カルテを調べると強度の精神分裂症と見るほかなく、子宮内膜炎の後遺症から激しい亢奮を起こしていた。いまどこにいるのかと尋ねると、水原は下連雀の稲荷の神庫に住んでいると答え、下連雀の土手に住む古狐が自分に憑いて、女房になれと言ってきかないので毎晩一緒に寝ているのだと、夢うつつのように語った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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