瞽女の来訪と語り物
どんな伝承か
成田市の昔話が全国的な話型を伝えているのは、村々を訪れてくる来訪者の存在にもよると編者は見る。台方の宍倉左門は、瞽女が大正時代末期まで夏や冬に三、四人づれで来て、歌や語り物、万歳調のかけあい、さらに地名伝説なども語ったと述べている。ほかにも毒消し売り、旅館に泊まって歩く富山の薬売り、茨城や埼玉から来る屑買い、筑波からのほうき売り、銚子や九十九里からの魚売り、正月の獅子舞などが挙げられ、いずれも話を持ち歩く伝播者でありえたとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。