子どもが焚き火を囲んで騒ぐアダケマツリ
どんな伝承か
能登の鹿島郡能登部村では、十二月十二日の例祭に、子どもたちが薪や藁を集めて社前で焚く。火勢があがるにつれて、よろこび騒いでまわるのである。これをアダケマツリという。やたらに叫んで騒ぎまわるこの行事は、うわなり祭りや笑い祭りとも関係があろうが、祭りの演伎のうち、最も素朴な動作にあたるものとして扱われている。
原典より
その例は能登の鹿島郡能登部村(現・鹿西町)で、一二月一二日の例祭に子どもが、薪や藁を集めて社前で焚く。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。