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殉教者を神と呼ぶ生月の申し立て

所在地長崎県平戸市(生月島)
年代不明
登場かくれキリシタン
出典日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗

どんな伝承か

生月には、いつのころからか、祈りをとなえる前に「申し立て」といって、集会の目的を神に告げる付加的な祈りがあらわれた。そこには天主、マリヤ、ミカエルをはじめ、この島の殉教者の名や、「十戒」「秘蹟」など人物ではないキリシタン用語のラテン語を神の名としたもの、無名殉教者の殉教地名に「様」をつけたものなどが並ぶ。となえ方の調子などはミコが神寄せをするのにも似ており、キリシタン的多神教とでもいうべき変わり方である。

原典より

生月にはいつのころからはじまったか祈りをとなえる前に「申し立て」といって、集会の目的を神に告げる付加的祈りがあらわれた。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)

『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。

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