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横須賀検潮器が地震前に鋸歯を描く

所在地神奈川県横須賀市(横須賀海軍工廠)
年代大正十二年九月一日
登場—
出典動物妖怪譚

どんな伝承か

著者は、地震の前には水準が変わることがあるとして、今度の大正十二年の大震災で問題になった横須賀海軍工廠の検潮器の記録を挙げる。自動で記された図表によると、九月一日の午前四時ごろから異様なのこぎり歯のような線を描きはじめ、地震のあった正午には潮が急に減っていた。前年、大正十一年春の地震のときにも同じような線が出たという。海ではこうした変化がはっきり分かるが、陸では分かりにくいと著者は述べている。

原典より

その自記した圖表によると、九月一日の午前四時頃から變態的な鋸齒狀を書き初め、地震のあつた正午には急に潮が減つてゐる。—— 動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年))

『動物妖怪譚』は、日野巌が大正六年に筆を起こし、大正十一年の跋と大正十五年の再記を添えて著した伝説の動物の研究書である。鬼・天狗・河童・人魚・雪女・龍・雷獣・狐・狸・獏・鯰・猫など二十六の項目を立て、記紀や万葉集から近世の随筆までの記事を原文の引用ごと示して起源と変遷をたどり、動物学の知識で正体を考える。總論で起原・歴史的変遷・分類などを論じ、結論では迷信から科学へ近づくことを説いて閉じる。

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