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濱田地震前に潮が引く

所在地島根県浜田市
年代明治五年
登場住民
出典動物妖怪譚

どんな伝承か

地震の前には、海の潮位に異変が現れることがある。明治五年の浜田の地震の時には、三十分ほど前から潮が引き始めたという。また寛政四年の陸奥の地震にも、潮が常になく著しく引いたと伝えられる。海ではこの水準変動がはっきりと分かるが、陸ではわかりにくい。関東大震災でも横須賀海軍工廠の検潮器が、九月一日午前四時頃から変態的な鋸歯状の記録を描き始め、地震のあった正午には急に潮が減っていたという。海における地震前の水準変動の実例として、浜田の地震が挙げられている。

原典より

明治五年の濱田の地震の時には、三十分ほど前から潮がひき初めたさいふし、寛政四年の陸奥の地震にも潮が常になく著しくひいたといふことである。—— 動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年))

『動物妖怪譚』は、日野巌が大正六年に筆を起こし、大正十一年の跋と大正十五年の再記を添えて著した伝説の動物の研究書である。鬼・天狗・河童・人魚・雪女・龍・雷獣・狐・狸・獏・鯰・猫など二十六の項目を立て、記紀や万葉集から近世の随筆までの記事を原文の引用ごと示して起源と変遷をたどり、動物学の知識で正体を考える。總論で起原・歴史的変遷・分類などを論じ、結論では迷信から科学へ近づくことを説いて閉じる。

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